【レースデビューへの道】            ②国内ライセンスの取得方法について

ここではモータースポーツを楽しんでいる方はもちろん、興味があって始めてみたい方や
久しぶりに復帰したい方へ、モータースポーツにまつわる耳寄りなトピックスをご紹介いたします。

 前回のブログ「①モータースポーツライセンスとは」では、JAF公認の四輪自動車レースへの参加に必要なモータースポーツライセンスの種類についてご紹介しました。 
 今回は、初めに必要とされる「国内Bライセンス」「国内Aライセンス」の取得方法についてご紹介をさせていただきます。

「国内Bライセンス」の取得条件と取得方法について

 「国内Bライセンス」はモータースポーツライセンスの中で初級ということもあり、取得までのハードルは低くなっています。取得をすると、JAF公認競技のラリーやスピード競技(ジムカーナ競技、ダートトライアル競技、サーキットトライアル競技、ヒルクライム競技、ドラッグレース、ラリークロス、オートクロス、ドリフト競技など)に参加・出場できます。
 取得条件と取得方法についてご紹介いたします。
 

取得条件

  • 普通自動車以上の運転免許証か、外国のこれに相当する運転免許証の所持者であること(ただし、18歳以上)。
  • JAFの個人会員であること。入会については、講習会の会場でも申請代行をおこなっている場合があります。 

取得方法(2通り)

  • Bライセンス講習会を受講する

 JAFモータースポーツサイトの講習会スケジュール(https://motorsports.jaf.or.jp/license/lecture)を参照、もしくは最寄りのJAF各地方本部へ問い合わせの上、希望の講習会を見つけ主催者に連絡して受講します。事前に持参するものや費用など必要事項を主催者に確認しておきます。
 講習会の内容は、国内競技規則や国内競技車両規則などの諸規則の説明、モータースポーツを始めるにあたっての心構えなど、講師のお話を聞くだけでOK。試験などはありません。

  • オートテストに出場する 

オートテストなどのJAF公認クローズド競技に出場すると、国内Bライセンスを申請できる資格を得られます。
 競技会に出場して指定のヒートを完走すると、オーガナイザーがライセンス交付申請書の申請資格証明欄に出場証明として捺印をしてくれます。この出場証明があれば、Bライセンス講習会を受講しなくても、国内Bライセンスを申請できます。この申請はJAF地方本部・支部の窓口で行っています。

「国内Aライセンス」の取得条件と取得方法について

 「国内Aライセンス」を取得すると、JAF公認競技のレースに参加・出場できます。ナンバー付きのワンメイクレースを始め、全国のJAF公認サーキットで開催されるJAF地方選手権レースなどに参加できますが、スーパーフォーミュラやスーパーGTなどに参加するためには、より上級のライセンス(国際ライセンスB以上)が必要になります。
また、満16歳以上18歳未満で、JAF公認カート競技において所定の出場実績を満たせば、限定国内競技運転者許可証(限定Aライセンス)を申請することができます。

取得条件

国内Aライセンス講習会を受講し、試験を受けて合格すれば国内Aライセンスを取得することができます。
講習会の受講前24ヶ月以内に下記のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 有効な国内Bライセンスをお持ちの方
    a)ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアル等に1回以上出場し、完走すること。
    b)公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が25分以上あり、公認サーキットからその証明を受けられること。

  • 国内Bライセンスをお持ちではない方
    公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が50分以上あり、公認サーキットからその証明を受けられること。 

取得方法

  • 国内Aライセンス講習会を受講する

 JAFモータースポーツサイト(https://motorsports.jaf.or.jp/license/lecture)で希望の講習会を見つけ、主催者に連絡して受講します。事前に持参するものや費用など必要事項を主催者に確認しておきます。
講習会の内容は、Bライセンス講習会とは若干異なり、各種規則に関する講義と筆記試験、および走行実技の試験で構成されています。ただし、筆記試験は規則書持参OKです。走行実技試験の方も、テクニックではなく、サーキット走行時のマナーや、旗信号を理解しているかなどを見るものです。 

参考資料:JAF MOTOR SPORTS ライセンス取得 / 更新・申請書

 

 以上が「国内Bライセンス」と「国内Aライセンス」の取得条件と取得方法になります。
 最後にライセンスの有効期限と更新方法についてご紹介します。
有効期限はライセンスに表記されている有効年の12月31日までとなります。
更新方法は、JAF各地方本・支部窓口または郵送(現金書留)による更新及び更新料の納付または、JAFマイページ(https://www.jaf.jp/pc/login/)より手続きが可能です。

 

 今回は国内ライセンスの取得についてご紹介しました。
 ライセンスを取得後は、競技会を見つけてオーガナイザー(主催者)に参加の手続きをおこないます。
ただ、初心者が自分に合った競技会を見つけて、1人で参加するのはとてもハードルが高いと感じられるかもしれません。
そこで手助けとなるのが「JAF登録クラブ・団体」という存在です。
 次回は「JAF登録クラブ・団体」についてご紹介したいと思います!

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